東北関東大震災、大津波、原発の被災者の皆様へ
この災害でお亡くなりになられた方々には心よりお悔やみを申し上げます。また、大変な被災にあわれた方々には心よりお見舞いを申し上げます。
想像を絶する災害、計画停電などで私達の生活にも大きな影響が出ています。日本中が一つとなってそれぞれの分野で最大限の忍耐力でこのつらさを乗り越えていかなければならないのでしょう。被災地の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
脳活性化研所長の仁科雅之先生から貴重な情報を届けていただきました。
当組合に関連する多くの人達の不安解消にと先生がメールをしてくださいました。
どうぞお客様が安心して充実した生活が営めるようお役立ていただければ幸いです。
【仁科雅之先生のメール原文】
福島原子力発電所事故の影響について
横浜市の水源について「福島県近郊から水を取水しているのではないか、そのため放射線物質が含まれているのではないか」と心配されている相談、また本日の雨に対する不安の相談、特に外国籍の方々からここ数日毎晩お電話で受けています。横浜市在住の外国籍及び日本国籍の皆さんに的確な判断が出来るよう私の知る範囲内でご説明いたします。
福島原子力発電所の事故による影響を
1. 臨界に達し核融合が起こることがあるか。その影響は横浜でどうか。
2. 放射性物質を含む灰が横浜に飛んでくるか。
3. 現在降っている雨に放射性物質が含まれているか。
4. 横浜の水道水は大丈夫か。
の4点を2 つのカテゴリーに絞りご説明します。
1.今回の事故はウランの核分裂でできるセシウムやヨウ素といった放射性物質が検出され、核燃料が高温となって溶け出す「炉心溶融」が国内で初めて起きた歴史に残る大惨事です。今後万が一臨界事故に発展した場合横浜はどうなるでしょうか。
このことは第二次世界大戦中に広島県と長崎県に投下された原爆による被爆の影響を検証すればある程度見えてくると思われます。
例えば、骨髄の細胞異常による白血球や血小板の減少、毛根の細胞異常による抜け毛等、統計学的に注目する値として他府県で発症していることはないようです。同時に体の中の特定の臓器の成分に取り込まれて長期間生体内に残留する放射性物質例えば、甲状腺に集まる放射線ヨウ素131
やカリウムに置き換わって筋肉に滞留するセシウム137 などがありますが、その影響による癌の発症例等際立った統計学的数字を見つけることはできません。
福島横浜間は十分離れていて、放射線量は距離の二乗に反比例しますので問題はないと考えられます。
2. 陸上では東西南北様々な風が吹きます。それはこの時期の移動性高気圧や低気圧の影響が及ぶ範囲内で風向きが変わっているからです。
日本の上空では偏西風が恒常的に吹き続けているので、お天気は沖縄九州から四国、大阪、名古屋そして横浜へと変わってきます。
地図で見ると左から右へと移っているのです。つまり東西南北の風をもたらす移動性高気圧や低気圧は西から東へと移動しているのです。
冬に逆戻りしても気圧配置は西高東低となりますから西風に変わりはありません。
すなわち福島県の空気が横浜に来ることはないということです。ほとんどの灰は太平洋沖に運ばれます。アメリカの支援艦隊があわてて日本海に移動したことも理解できます。また塵の濃度は距離の三乗に反比例します。極めて高い単位で濃度が薄まります。
もちろん質量がありますから地面に落ちてしまうものもあります。従いまして灰が横浜に来ることも横浜に降る雨が汚染されることもないと思います。横浜の水道水はすべて神奈川県内の水源から引かれていますので汚染されません。
下にその詳細を記しておきます。参考にして下さい。もちろん安心して水道水が使えます。
●道志川系統
青山水源事務所の鮑子( あびこ) 取水ぜきで、道志川の水を取水しています。
●相模湖系統
相模湖の水を下流の沼本ダムで取水しています。
●馬入川系統
津久井湖に貯えられた水と、中小河川の水を、寒川取水ぜきで取水しています。
●企業団酒匂川系統
酒匂川上流の丹沢湖に貯えられた水を取水しています。
●企業団相模川系統
中津川上流の宮ヶ瀬ダムに貯えられた水を取水しています。 |